私の愛犬こつぶが胆泥症を発症してから今まで、発症時に調査して決めたドッグフードを与えてきました。
現在は危険だった状態からは脱したものの、もっと改善してあげたくて、今回、胆泥症の療法食としてもっとも適しているドッグフードを再調査、比較検討し、最適なドッグフードに切り替えました。
胆泥症の愛犬のドッグフードをロイヤルカナンから犬心に変更
発症してからすぐに胆泥症ケアのためのドッグフードは何が良いのかを調べた結果、ロイヤルカナンの消化器サポート低脂肪が良いと聞き、しばらくの間はずっと与えていました。
低脂肪に抑えられていますし、現状、実店舗で入手できるドッグフードのなかでは一番良いのではないかと思います。
ただ、、、さらに胆泥症について勉強を進めていくうちに思うところがあり、ドッグフードを切り替えました。
いろいろ悩んだあげく、最終的に「犬心」というドッグフードを与えています。
犬用の療法食ですが、適応症として「胆泥症・胆嚢粘液嚢腫」としっかりと記述されています。通販でしか手に入りませんが、私が考える胆泥症の療法食として一番理想的なドッグフードです。
ロイヤルカナン消化器サポートをやめた理由
これまで私が愛犬の胆泥症のために与えていたロイヤルカナン消化器サポートをやめた理由についてお話します。
それは、以下の3つの問題が気になったからなのです。
- 保存料、酸化防止剤などの添加物が気になる
- ドッグフードに含まれる酸化した脂質が気になる
- 胆泥症にきちんと対応したドッグフードを与えたい
- ロイヤルカナンさんの工場が韓国に移転するというニュース
それぞれ、頭を悩ませる問題です・・・。
1.保存料などの添加物が気になる問題
ロイヤルカナン消化器サポートには、保存料として「ソルビン酸カリウム」が使用されています。
これは細菌やカビの発生や増殖を防ぐ腐敗防止のための食品添加物の1つなのですが、発ガン性などが指摘されている成分です。
もちろん、保存性を高めるためにやむを得ず使っているもので、きちんと決められた基準内でご使用されているはずだと思います。また、これはロイヤルカナンさんの商品に限らず、市販のドッグフードにはよく含まれている添加物ですので、使用量を守れば問題ないものなのかもしれません。
ただ、愛犬家の気持ちとしては、やはり可愛い我が子にわざわざ体に良くはないとわかっている添加物を毎日食べさせるのはできれば避けたいなというのが本音です。。
※後日追記
この記事を書いた2017年時点で含まれていた「ソルビン酸カリウム」は、現在含まれていないようです。保存料問題に関しては、ロイヤルカナンさんの商品は心配なくなったと思われます。
2.輸入ドッグフードに含まれる酸化した脂質が気になる問題
胆泥症対策には、低脂肪のドッグフードがいいということは大前提です。
でも、脂肪の量以上に私が問題だと思うのは、脂肪の質です。ドッグフードに含まれる脂質が酸化して過酸化脂質に変わってしまった状態がいちばん怖いんです。
過酸化脂質が胆泥症に悪いというのは当然のことながら、摂取し続けることで活性酸素が増加するので、ガンやアレルギー、心臓疾患など別の病気の原因にもなりかねません。
輸入のドッグフードの場合、どうしても船便が多くなります。その際、輸送に使うコンテナ内の温度は、なんと60度を超えることもあるそうです。
高温にのコンテナ内に何週間もおかれたドッグフードが、品質に何も影響ないはずがないですよね(>_<)
脂質は高温の状態だと激しく酸化が進みます。。
もちろんその対策のために酸化防止剤を添加しているため、消費期限内であればすぐに健康被害がでるほどのものではないかもしれません。ただ、国内製造のドッグフードならそもそも輸入のような過酷な輸送環境になることがありませんので、酸化防止剤も最小限で済みます。この差は大きいです。
3.胆泥症に対応した療法食のドッグフードを与えたい問題
ロイヤルカナンさんの消化器サポートは、実店舗や動物病院で手に入る市販フードのなかでは一番胆泥症に適していると思います。ただ、適応症として胆泥症は入っていないんです。
やはり、きちんと胆泥症のために成分を調整している「療法食」と言えるドッグフードを与えたかったのです。
4.ロイヤルカナンさんの工場が韓国に移転するというニュース
これについては・・・、詳しく述べると偏見っぽくなってしまう可能性があるので、多くは語りません。
ただ、今回ドッグフードを見直すきっかけの一つになったのは事実。
「犬心」と「薬膳レシピみらいのドッグフード」を比較検討してみた
これまでに挙げた私の不安材料を全てクリアしてくれて、かつ胆泥症ケアにも役立つフードの条件は以下の4つです。
- 国産であること(輸入・輸送途中の脂質酸化を最小限にできる)
- 保存料・酸化防止剤などの添加物を含まない
- 良質のたんぱく質・低脂肪かつ良質な脂質であること
- 療法食の適応症として「胆泥症」という記述があること
私が調べたかぎりでは、この条件を満たすドッグフードはこの2つだけでした。
それぞれの商品についてさらに調べてみることに。
犬心(いぬこころ)糖&脂コントロール・薬膳レシピみらいのドッグフード(肝臓用)比較表
「犬心(いぬこころ)糖&脂コントロール」と「薬膳レシピみらいのドッグフード(肝臓用)」を比較検討するにあたり、それぞれの特徴を比較表にしてみました。
現在は犬心をメインに
「犬心(いぬこころ)糖&脂コントロール」と「薬膳レシピみらいのドッグフード(肝臓用)」を比較し、どちらも胆泥症にはとても適したドッグフードであることがわかりました。
そして両方のドッグフードを実際に購入し、うちの子に与えてみたんです。どちらも食いつきは全く問題ありませんでした。
私が思う、それぞれのドッグフードにおける「うちの子(と私)にとってのメリット」は以下の点です。
- 胆泥症の原因のひとつである高脂血症にアプローチしているレシピ
- βグルカンとLPS(パントエア菌)の作用で免疫力がアップする
- コストパフォーマンスがよい
- オルニチン配合など、胆泥症で低下する肝機能にアプローチしているレシピ
- 漢方や高栄養の食材が数多く使われている「攻めの療法食」
- 口内環境をサポートするパウダーがついている
それぞれのメリットを踏まえて、さらに実際に購入しうちの子に与えてみて、今の愛犬の状態と私にとって最適と判断し、最終的にメインで与えることにしたのは「犬心(いぬこころ)」でした。
というのも、うちの子は急性期を乗り越えており、肝臓の数値は正常値に戻ってきていたので、とにかく胆泥を少しでも減らすことに重点を置きたかったからです。また、2商品の比較においてコストパフォーマンスが優れていたのも理由のひとつです。
もしうちの子がいまだ肝臓の数値がとても悪い状態だったり、肝臓病やガンを併発していたら、少しお値段は上がりますがみらいのドッグフードを選んでいたと思います。
実際にうちの子は、犬心(いぬこころ)を与え始めてから、動物病院での定期健診のエコー検査で、胆のうのサイズが小さくなり、胆泥が減ったという効果がありました。
うちの子のために私が選んだのは犬心でしたが、それぞれの愛犬の状態により最適なフードは変わると思います。私の経験をご参考にしていただけると嬉しいです(^^)
【補足】メーカーさんへの質問とご回答の内容
購入にあたり、犬心を胆泥症の療法食として与えることについて、専門家の見解をお聞きしようとおもい、犬心販売サイトの問い合わせフォームより質問してみました。
私の質問メール(抜粋)です。
13歳のチワワを飼っており、その子が数年前から胆泥症を患っています。
これ以上胆泥が増えない食事をと思い、現在はロイヤルカナンの消化器サポートを与えておりますが、添加物が気になっております。
胆泥症も脂質代謝に関係のある疾患だと思いますが、貴社の犬心は
低脂肪ドッグのフードとのことですので、合っているのではないかと思い購入を検討しております。胆泥症との関連につきまして、貴社の見解はどのような感じでしょうか?
するとすぐに代表の方から直々に、とても丁寧なご返信をいただきました。
「犬心」販売サイトからのご返信1(抜粋)
胆泥症ということで肝臓値も高いことと思いますが、横断が出ているような症状はないでしょうか?
黄疸が出ている場合は、犬心にトッピングなどの工夫が望まれるところです。
黄疸がなければ、犬心だけの食事がお勧めできます。いずれにしましても、胆泥症に多くの実績がございます。
また、胆泥症以外に病歴や血液検査で異常が見られた内容など、教示いただければ幸いです。
お返事をいただき、すぐに、現在のうちの子は黄疸はなく投薬だけの治療であること、過去に子宮蓄膿症を患ったことがあるということをメールでお伝えすると、またすぐに以下のようなご返信がありました。
「犬心」販売サイトからのご返信2(抜粋)
胆泥や子宮蓄膿症には、共通する原因として、「食事中の悪質な脂肪」が挙げられています。
酸化した脂肪は、胆泥や子宮蓄膿としてあらわれやすく、逆に、フレッシュで良質な脂肪は両トラブルの対策に大切です。この点においても、「犬心」はご愛犬にお勧めできると考えています。
やはり犬心が胆泥症対策のドッグフードとして適しているということがわかりました。
犬心販売元のマッシュルーム・デザイン・スタジオ様、ご丁寧な対応をいただき本当にありがとうございました<(_ _)>
黄疸が出ている場合のトッピングについては聞き忘れました・・・。
もし、この記事を読んで犬心に興味を持ってくださった飼い主様のご愛犬に黄疸がある場合は、念のため購入前にお問合せフォームから質問してみてくださいね。